不動産や株式がバブル崩壊でダメになってから借入れを初めて使った
長崎県在住 S.Iさん(45歳)
若い人は知らないかもしれませんね、バブルというのを。バブルというのを経験したことあると、今の不況なんてバブルがもう一度来たら全て無かったことにできる、と思ってしまうくらい経済が狂乱した時代だったんですよね。あの頃は私もお金持ちでした。
あの頃ちょっとしたコネから不動産や株式を売買したりしていたのです。私なんて全くの素人でしたから、ほとんどわからずに不動産や株式を所有していて、アドバイザーの言うことを聞いているだけだったのに、それだけでたくさんの儲けが出ていたのです。
「このままだったら働かなくてもいいかもな」とサラリーマンをしながら思っていたところにバブル崩壊が待っていました。バブルなんて終わると思っていた人はほとんどいませんでしたから、みんなあれですごい大ダメージを食らったと思いますよ。
私も当然その仲間だったわけですけれども、大ダメージだったのは不動産や株式などです。全て売り払いましたけれども、ほとんどサラリーマンを続けないといけないレベルの売却にしかなりませんでした。結局それからもいくつか会社を転職しましたが未だに働いています。
そして働いているだけじゃなくて借入れも初めて使うようになりました。カードローンがそれでした。カードローンの利息なんかを見ていると、まるで私が昔投資をしていた株式などでもらった利息よりも安いので、楽に返済できると思ってしまいます。
しかしあの頃と時代は違いますから、預金に金利がつくこともないですし、給料が上がっていくこともほとんどありません。だからお金を返済するのには、それなりの時間と苦労が必要だったのです。私はカードローンを借りてからかなり常識を修正するのに時間がかかりました。
今は流石にもう昔のようにバブルのお金の使い方をすることはないですけれども、あの頃のようにもう一度栄光があればいいなというのはよく思います。結局夢物語でしかないですけれどもね。初めて使った借入で常識が修正できたかと思いましたが、まだ残滓が残っているようです。